確信犯の問題児。

愛しい我が子が出戻ってまいりました。

このまえ提出した卒論です。

予想通り、真っ赤な化粧をいっぱいされて帰ってまいりましたよ。

文章を論文口調にしてくださいと。
物語風ですね、と。
文章に余分な装飾多いですよ、と。

案の定言われまくり。

小説書きの悲しい性です。
文字だけで情景を表現する習慣がべったりこびりついてしまっているので、論文のそこここに無駄な情緒がふりまかれています。

しかもそれを意図的にやらずにはいられない。

わざとやった表現が、「いらないよね」とあっさりダメだし食らうこと幾百回………。

自覚はありますが、こだわりなんですと。
自分が書く文章作品には無駄なプライドとこだわりがあるんですと。

わたしは声を大にして言いたい。

『　読んでいて心地よいリズムと響き。そして面白くなければ意味がない。　』

これだけは曲げられないポリシーなんです。
学術論文なので、面白さを求めることだけはなんとか自制してはいますが。

論じる上でちょっと問題のある箇所の装飾は削ろうと思いますが、それ以外はおおむねこのままで行く気満々の問題児ですが、なにか？（笑）