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ヒガンバナ科ヒペアストラム属
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その時が来て 君は一言も 泣き言さえ言わずに

いってしまった 最後の姿を 私だけに見せて


予感がしたのは 君が呼んでいたからだろうか

そんな気がして 傍を離れるのをやめた

君はただ 横たわって息をしていただけなのに


寂しくは なかっただろうか

怖くは なかっただろうか

撫でていた私の手は 煩わしくなかっただろうか


見栄っ張りな君だったから

皆がいない今日を選んで いったのだろうか

私だけが最後 傍にいられたのは 君が選んでくれたからだろうか


泣かない私を 薄情な私を

許してほしいと思わない

その必要性を 感じない


君はきっと 何とも思っていないはずだから

恨みもせず 怒りもせず 喜びもせず


とても自立した君だったから

君は 君のままでいるのだろう


何度も決めた覚悟を 君は何度も裏切ってくれた

たくさんたくさん 裏切ってくれた

期待も 不安も 喜びも 悲しみも

君は何度も いつだって 裏切ってくれた


泣かないことを 選択した

自分の為に 選択した


君の為では 決して 無く

ただ純粋に 自分の為に

感情を涙で吐露することは とても疲れてしまうから

自分の中に納め やり過ごすことを選択した


薄情で自分勝手な私だから 君は選んでくれたのだろうか



でもそれは きっと考えすぎなんだ

君はきっと なにも考えちゃいない

それが君だから



でもちゃんと 私が後悔しないように

君は私が後悔しないように

最後の時に 傍に居させてくれたんだ


みんなにちゃんと お別れをして

あれが君の 私に対するお別れだった


看取らせてくれて ありがとう

最後に傍にいさせてくれて ありがとう

静かにいく姿を見せてくれて ありがとう


だから私はこんなにも

心穏やかに 君の死を

受け入れることが できている



寂しくはなかったか?

傍にいたのは わかっていたか?

一人ぼっちでいったのではないと ちゃんとわかっていただろうか?



ありがとう

大好きな君

大好きな 大好きな 愛しい 君

だいすきな 君





*********


愛犬が旅立ったこの日に。

器量がよく 頭がよく 要領もよくて ちょっと腹黒い。

そんなかわいい子でした。

ありがとう。

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